「明日のエサ キミだから」は月間ヤングマガジンに連載中の若杉公徳先生の作品です。
学園を舞台にカースト底辺の主人公が生き残りをかけるサバイバル漫画。
スリルの中に絶妙な加減でインサートされるギャグのスパイスが病みつきになる作品です。
今回は2話のあらすじや感想をお伝えします。
前回のあらすじ
主人公の笹塚宗太が通う学校に突然現れた人を食べるバケモノ。
逃げ出したり、戦いを挑んだ者は皆バケモノの犠牲に。
残った者は校舎内で籠城を強いられる。
バケモノは1日に人を一人捕食すれば校舎内にまでは入ってこないことがわかり、弱者から順にリーダー格の酒井に「明日のエサキミだから」と生け贄にされるのだった。
主人公の笹塚宗太は根っからのパシリを駆使してなんとか生き延びてきたが、生存者が残り7人となりついにエサに任命されたが、山吹の一言で戦うことを選択。
パシリ仲間の万田と戦いに挑むも、万田が裏切り逃亡。
万田は校舎に上る際に転落し結局エサとなり、宗太は助かったが、次の日もエサに任命されてしまうのだった・・・
「明日のエサ キミだから」第2話のあらすじ
エサに任命されてしまった宗太は、夢を見ていた。
バケモノが現れた日の夢だった。
いつもの教室で授業中に宗太は机からシャープペンを落としてしまう。
シャープペンは江藤さんの机の下に転がり、声をかけると「はい、どうぞ」と拾ってくれた。
そのあと、ふと窓を見るとバケモノに食われる生徒の姿を目にするのだった。
「おい、いつまで寝てんだ!」
大久保の蹴りで目覚める宗太。
今日のエサなのに朝食を作らせられる。
政井はビデオを手に実況中だ。
「校舎内の人数は6名。今日のエサになるものはすでに決まっています」
朝食を食べようとする宗太に大久保が「お前今日のエサだから、メシいらねぇだろ、よこせっ」と朝食を奪われる。
江藤は「やめなよ。かわいそう」と言うが、「うっせー、乳見せろ」と江藤のブラウスのボタンをはずしいく。
宗太は呆然とその様子を眺めていると、「何見てんのよ!キモイ」と江藤に一瞥される。
「い、いや」と目をそらす宗太。
大久保は「見せてやれよ。同級生だったんだろ」といいながら、ブラジャーが露になった江藤の胸を揉む。
宗太は空腹でおなかが鳴る。
山吹が朝食を食べ終わった後、プロテインを飲み干し、空腹の宗太に差し出す。
「い、いや」と断る宗太。
そこへ、酒井が「笹塚くん、16時までには外に出てよ。あいつお腹を空かすとバリケードを壊して中に入ってきちゃうから」と促される。
屋上で、絶望間に打ちひしがれる。
「世の中どうなってんだよ。ここまで生き延びたのに・・・救助も来ないなんて・・・」
ポケットから万田が愛用していた自慰用器具を取り出し、思い出に浸り「万ちゃん、裏切られるとは思わなかったけど、助けられなくてごめん。俺は必ず生き延びるから」と手を合わせる。
教室では、宗太を探していた。大久保が政井に居場所を聞きくと「3階の窓の前で座ってる、ビビっちゃってるみたい」
酒井が「大久保、頼むわ」と大久保を向かわせる。
「何やってんだよ!16時過ぎてるだろう!」と大久保が怒鳴り上げる。
大久保が宗太の襟首をつかみ上げ、窓の下を見るとバケモノが真下で待っている。
「もう下に寄ってきたぞ。ほらエサだ」と宗太を窓から落とそうとする大久保。
宗太は「俺はエサじゃない!」と大久保も一緒に落とそうとする。
宗太の腰には命綱のロープがまかれている。
政井がその様子を撮影しながら「おぉ、これは」と驚いている。
大久保は宗太につかまって何とか落ちずにいると、窓から江藤が「なんであんたが落ちてるわけ」
「こいつ裏切りやがった」と大久保が言うと、江藤は「はっ何生ぬるいこと言ってんの?こんな場所にそんなものない、皆行きたくて必死なんだよ!」と本音が出る。
大久保は「ファック」と宗太の髪をつかみ、体を上下逆転させナイフで宗太を刺そうとした時、バケモノの口から触手が伸びてきて、窓のそばにいた江藤を捉える。
一瞬で江藤を捕食したバケモノを見ておう呆然とする二人。
大久保は「てめぇ、よくも俺の肉便器を」と怒り宗太に向かいナイフを振り上げると、山吹が大久保の腕をつかんで防ぐ。
大久保が山吹に「てめぇ、離せ」と凄むと山吹はさらに力を加えて握り込むと、ナイフを落とす。
「やんのかっ」と張り合おうとしたが、山吹が構えると「なんだよ、くだらねぇ」と逃げるように立ち去っていく大久保。
政井はビデオ撮影中で「いい画が取れたぞ」と喜んでいる。
宗太は「江藤さんとは同じクラスでビッチだったんだと思ってたけど、生きるためだったんだ・・・優しくて明るかったのに・・・」と悲しんでいる。
校庭の花壇に糞をするバケモノ。
教室に戻ると酒井がおりビックリする宗太。
「笹塚くん。今日もエサ回避できたね、おつかれ。」
「ああ、う、うん」
「明日のエサもキミだから」
「明日のエサ キミだから」第2話の感想、考察
2日連続のエサとなった宗太でしたが、何とか生き延びることができましたね。
江藤さんが犠牲になるとは思いませんでしたが。
1話、2話と読んでみて気づいたことがあります。
学校名は東京都立清見高等学校でした。
犠牲者の法則
話の中で人物像が語られたり、こういう人間だということが描かれた人物が犠牲者になっています。
1話では万田とのエピソードがあったし、2話は江藤さんでした。
3話目以降も序盤でエピソードが出てきた人が犠牲者になるのではないでしょうか?
政井が怪しい
撮影者の政井は何か物語の鍵を握っているような気がします。
パシリ的なこともせず、ビデオ撮影しかしてないのに、エサにされないのは怪しいです。
何のために撮影しているのでしょうか。
バケモノについて
バケモノの大きさは尻尾まで入れると校舎の2階ほどもあります。
蛙のような舌があり爬虫類、サソリのような尻尾があり昆虫、糞をする様子は猫や犬のようでもあります。
まとめ
「明日のエサ キミだから」第2話のあらすじ、感想はいかがでしたか。
何とか生き延びた宗太ですが、またまたエサに任命されました。
どうやって切り抜けるのか、今後の展開が気になります。
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