「明日のエサ キミだから」は月間ヤングマガジンに連載中の若杉公徳先生の作品です。
学園に突如として現れた人を喰らうバケモノ。
校舎に籠城を余儀なくされた生徒達。
バケモノから身を守る為の苦肉の策はバケモノに生贄となるエサ(人間)を与えることだった。
学園を舞台にカースト底辺の主人公が生き残りをかけるサバイバル漫画。
スリルの中に絶妙な加減でインサートされるギャグのスパイスが病みつきになる作品です。
今回は5話のあらすじやネタバレ、感想をお伝えします。
693円
前回のあらすじ
主人公の笹塚宗太が通う学校に突然現れた人を食べるバケモノ。
逃げられないことを悟った者達は、1日に一人づつバケモノのエサにすることで生き延びてきた。
宗太は山吹によって瀕死の状況となった大久保と協力してバケモノに硫酸を食わせることに成功したが、バケモノは一瞬苦しむもヒーローの余韻に浸る大久保を喰う。
後ろめたい気持ちで宗太は校舎に逃げ戻った・・・
「明日のエサ キミだから」第5話のあらすじ
大久保が喰われたことで、残り4人となった生存者が教室に集まっている。
酒井が切り出す。
「もう決まっている。明日のエサは・・・」
回想シーン
授業中、酒井が難しい計算を解いて先生やクラスメイトに称賛を浴びる。
「もしかして、俺イジられてる?」
と冗談を言っているときに、学校の緊急放送が入る。
「校舎内に不明生物が侵入、至急、生徒は教員の指示に従い体育館へ避難!」
クラスがざわつく。
教師の指示で体育館に避難する生徒たち。
酒井も途中まで体育館に向かって非難していたが、途中の窓からバケモノの姿を見て一瞬で判断する。
「おい!みんな下は危険だ!上へ逃げろ!」と誘導し酒井の声が届いた生徒は屋上に避難する。
しかし、一部を除いて大勢の生徒たちが体育館に集まっていた。
教師がまだ全員集まっていないが、バケモノが向かってきたため、体育館の扉を閉める。
扉を閉めた教師は、まだ来てない生徒もいるが、今は迅速に行動した大勢の命を優先したという大義名分で自分を正当化する。
教師が一息ついた時、体育館の壁をブチ破ってバケモノが侵入してきた。
ガァッと大きく口を開き生徒たちに襲い掛かる。
体育館では悲鳴やうめき声が響き渡る。
屋上では自衛隊のヘリによる救助活動が行われていた。
先に負傷者から順にヘリに乗り込んで行く。
教師の池田は負傷者でもないのに怪我した生徒を見守るといってヘリに乗って助かろうとする。
大久保は「てめぇが下に行かせたせいで死んだんだろうがっ!てめぇだけ逃げる気か!」と胸ぐらをつかんでも反発する。
酒井に礼を言う生徒。
自衛隊員から負傷者を非難させたらすぐ戻ります。それまでここを頼みますといわれ渋々残る池田。
酒井が自衛隊員に「コレっていったい何ですか。あの化け物は?」と質問する。
自衛隊員は「わ、わからない。ただ、ここに来るまでにアレと同じ生き物が人間を喰う姿を何度も見た」と言い残し自衛隊のヘリは飛び立っていく。
池田は「いいか、ここにいる教師は俺一人。生きて帰りたいものは指示に従え!」と息巻く。
「従わない奴は、ヘリには載せない。飯も食わせん!いいな、大久保!」
「くそっ」と大久保がしたうちをする。
「男子は机や物で入り口をふさげ!」「あの化け物が体育館から出てくる前に急げぇ」
「女子は俺と一緒に物資を教室に運ぶ」と指示を出す池田。
教室の窓から外の様子を見る生徒たち。バケモノは校舎の周りからずっと走っている。
池田は「しっかりバリケードをはった。安心して食事を摂りなさい余裕を見せる。
酒井は「体育館の壁を破った奴にバリケードなんて意味あるのか」と疑問に思う。
すると、ドカッと大きな物音と共に「バケモノが中に入ってきたっ!」と気づいた生徒が教えに来る。
池田は我先に屋上に逃げ出している。
3人の生徒を喰らいバケモノは外に出ていった。
酒井は「昨日は体育館にいた人を喰いつくしたのに・・・あの大きさじゃ校舎内は動きづらいのか・・・」と推測する。
池田は「もう、バケモノを倒すしかない。バケモノ退治だ。」といって運動部の男子を集め、火を使って倒そうとしたが、被害者が増えるだけだった。
酒井は大久保に相談した。
「このまま池田の指示に従えば、俺たちは死ぬ。」
「くそがっ!池田の野郎!」大久保は付けを蹴飛ばす。
「だけど、助かる方法がある。あのバケモノは今日1人しか食ってないのに校舎に入ってkぽなかった」
「あればあるだけ喰うが、1日1人でも十分ってことだ」
「ごちゃごちゃうるせいなっ!だから何なんだよ!」大久保は酒井にうざったいといわんばかりに詰め寄る。
酒井は「俺と組めば生き残れる」と断言する。
「本当か」「池田よりお前の方がましだ。どうすりゃいいんだ」と大久保は誘いに乗る。
「生き延びる道は一つ」「バケモノにエサをやるんだ」
「ヤツが腹を空かせて校舎に入ってくる前にこっちから与える。救助が来るまでの間1日一人。いらない奴から順番にエサにする」
「より多くの人間が助かるにはそれしかない」
酒井の説明を聞いた大久保は翌日、池田をボコボコにしてバケモノのエサにした。
回想終わり
「えっ今なんて言った?」宗太が聞きなおす。
酒井は「いや、大久保がいない今、俺の言うことを聞く理由はないだろう。」
「まぁ、それは」と宗太が相槌。
「わかってる。力関係のバランスが崩れた」
「明日のエサはこの俺だ」・・・
「明日のエサ キミだから」第5話の感想、考察
バケモノが現れた時のエピソードが来ましたね。
少し伏線が回収され状況がはっきりし、ますます面白くなってきました。
酒井がカースト上位の理由に納得
酒井がなぜエサの決定権があるのか疑問に思っていましたが、今回の話で納得です。
本来なら大人である教師の方が頼りがいがあるはずですが、生き残った教師が池田という自分勝手な尊敬されるような人物ではなかったので、成績優秀で一目置かれていた生徒の酒井がリーダーになっても不思議ではありません。
そして、番長的な大久保に目を付け従えたところも秀才のなせる業といったところでしょうか。
池田を最初のエサにすることで、邪魔な大人もいなくなり、酒井の考えた1日一人のエサで十分という理論が正しいことも証明できたので、大久保という金棒を手に入れカースト最上位の地位を得ることができたということです。
次の犠牲者は?
残り4人となり次の犠牲者が気になっていましたが、酒井が自ら名乗り出るという展開。
秀才の酒井ですから、策を練っている可能性も否定できませんが酒井が次のエサが有力だと思います。
まとめ
「明日のエサ キミだから」第5話のあらすじ、感想はいかがでしたか。
バケモノ出現時のストーリーは面白かったですね。
物語は7人から始まったので状況が呑み込めなかったので、すっきりした感じです。
酒井が自ら次のエサに名乗り出る展開は楽しみです。
コメント