「明日のエサ キミだから」は月間ヤングマガジンに連載中の若杉公徳先生の作品です。
学園に突如として現れた人を喰らうバケモノ。
バケモノから身を守る為の苦肉の策はバケモノに生贄となるエサ(人間)を与えることだった。
学園を舞台にカースト底辺の主人公が生き残りをかけるサバイバル漫画。
スリルの中に絶妙な加減でインサートされるギャグのスパイスが病みつきになる作品です。
今回は8話のあらすじやネタバレ、感想をお伝えします。
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前回のあらすじ
主人公の笹塚宗太が通う学校に突然現れた人を食べるバケモノ。
逃げられないことを悟った者達は、1日に一人づつバケモノのエサにすることで生き延びてきた。
新たな人間が加わったことで、酒井が作ったエサとなる人間を指名する制度を見つめなおす。
宗太がくだした判断はじゃんけんでエサを決めることだった・・・
「明日のエサ キミだから」第8話のあらすじ
夕食が出来上がり、メンバーが集まり宗太が口を開く。
「えーと、あの、明日のエサは・・・じゃんけんで決めましょう」
「はっ?」
意外な言葉に驚く一同。
仁田脇は「逃げやがったな、こいつ」と口を開く。
ひじりは「ウチらを指名したらぶっ殺すところだったのに」といらだつ。
そこに「あら?」とおばあちゃんが声を出す。
「私をエサにしてッて伝えたんだけど」
卓也が「なに言ってんの。年寄りでも子供でも命の価値は同じ、平等なんだ」と訴える。
「おばあちゃんが死ぬことはないんだ。一緒に生きよう」とおばあちゃんに話しかける。
ひじりは「ふん、きれいごと並べやがって・・・で、いつじゃんけんすんだよ」
宗太は明日の昼までに決まっていればいいので、明日の朝ここでじゃんけんしましょうと伝える。
政井が撮影しながら「酒井政権が崩壊し、なんと明日じゃんけん大会でエサが決定されるようです」とレポートする。
宗太は政井をみて酒井が死ぬ前に言っていた「政井はやめておけ、気になるなら自分で調べろ」の言葉を思い出す。
酒井が寝ていた教室を調べた宗太は、全校生徒の名簿を見つける。
エサになったものはバツがつけて消されている。
名簿を見ていくが政井の名前はなく、欄外に政井崇、部外者、ヘリと書き残されていた。
宗太は「部外者ってっ、ここの生徒じゃないってこと?ヘリ?自衛隊の・・・ずっと撮影していて・・・まさか政井君って」政井の正体に気づき始める宗太。
そこへ山吹が突然入ってきて驚く宗太。
山吹は「ここにいたのか、もう少しで体が出来上がる。あと数日でピークに持っていける」
宗太は「えっ何のこと、それより・・・」
山吹は宗太の言葉を遮り続ける「その時が来たら、私があのバケモノを倒す」
「ええーっ」驚く宗太。
山吹は「その時は私をエサに指名してくれ。だからあしたもしじゃんけんで負けたらエサを代わってほしい」と宗太に頼む。
「なんでぇ、戦うんでしょ?」
「ピークまでまだかかる」
「今まで助けてあげたでしょ、よろしく」と山吹は教室を出ていく。
宗太はじゃんけんで負ける確率が2倍になったと愕然とする。こんなことならじゃんけんにせず指名すればよかったと後悔する。
翌朝、皆が集まりじゃんけんが始まろうとしていた。
最初はグーで、一回勝負。
仁田脇は「まさかジャンケンで命を懸けるとは」と複雑な気持ちを吐露する。
ひじりも「クソっなんでこんなこと」
ナオは腕をひねり何を出すか決めている。
おじさんはぶつぶつ独り言。
政井は「よしっ」と決まった様子。
卓也はおばあちゃんに優しい言葉をかける。
するとおばあちゃんが突然声を上げる。
「あのぉ、私、グー出しますから」
一同「えっ?」
卓也が「おばあちゃん何言ってんの?ダメだよ」
おばあちゃんは「私が死ぬのが順当。死んで悲しむ家族ももういないから」と穏やかに話す。
それでも卓也は「そんなことない。堂々と勝負すればいい。みんな今の言葉はなしだから」と皆に言う。
おばあちゃんは「私は本気ですよ」と宣言する。
卓也は「みんなパーを出す気じゃないだろうな」と皆を責める。
宗太はパーを出せば勝てる思いと良心が葛藤する。
卓也は「この狂った世の中で、ひとの心まで失ったら終わりだぞ!」と最後まで皆に問いかける。
そしていよいよ決戦の時。
最初はグー、ジャンケン、ポン!
皆がグーを出している中、一人だけパーを出した人がいる。
パーを出したのは卓也だった。
「えっお前パーって」
「さんざん言っておきながら、ばあさん殺そうとした」と仁田脇。
ひじりが「偽善者」と軽蔑する。
おばあちゃんも「卓也く・・・」と言葉を失う。
卓也は「ヤラセだろ!と逆切れする。
宗太が「ヤラセならやり直しましょうか」と聞くと、
卓也は「勝負は勝負だから」と「勝ちは勝ちぃ」とおかしくなり言い続ける。
宗太たちが続きをしようとすると、おばあちゃんが窓を開け始め、「あなたたちには、優しさをもらいました。若い人に未来を託します。」と言って自ら窓から身を投げだした。
突然の出来事に驚き、悲しむ一同。卓也は精神が壊れてしまった。
仁田脇が「明日のエサはどうすんだ」というと、不気味なおじさんが「明日などもうこない」とつぶやく。
廃墟となった街。
壊れた1台の車の中に無数の卵。
卵から孵化したのは小さなバケモノだった・・・・
「明日のエサ キミだから」第8話の感想&考察
卓也の偽善者ぶりは良かったですね。
あそこまで徹底していると裏切るのではと、途中から思っちゃいました。
卓也の次のエサは確定なような気がします。
山吹さんもついに活躍の時が来そうなので楽しみです。
今回、気になったことは以下です。
政井について
政井はなにか謎があるとは思っていましたが、今回で少し明らかとなりました。
政井は学校の生徒ではなく部外者でした。
自衛隊の人で撮影するのが任務といったところでしょうか?
汚らしいおじさんは何者?
汚らしいおじさんは見るからに怪しいですよね。
バケモノをミケと呼び、卵が・・・とつぶやいたり、何かを知っているのは確実です。
帽子を脱いだ時に見えた額のマークは何なのでしょうか。
何か意味のある伏線かもしれません。
バケモノの卵について
宗太がバケモノのシッポの変化に気づいた描写がありましたが、卵を産んでいることの伏線だったようですね。
あんなにたくさんバケモノの子供が現れて絶望的な感じです。
これからどうやって生き抜いていくのでしょうか。
まとめ
「明日のエサ キミだから」第8話のあらすじ、感想はいかがでしたか。
もう、次の展開がどうなるのかわかりません。
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