「アカイリンゴ」はコミックDAYSに掲載中のムラタコウジ先生の作品です。
舞台はレイワを迎えた日本。
戦後から男尊女卑が見直され、女性の社会進出が増えていくなか、考えがエスカレートしていった。
遂に、男性器を女性器に挿入するという行為も不平等と認識されるようになり・・・
そう、今ではセックスが違法の国と化して15年が経過していた。
高校生の犬田光は世代的に小さい頃からセックスは犯罪であったため、性行為に手を染めるヤツはどうしようもないクズだと当然のように思っていた。
そんな光だったが、悪友のシバに連れて行かれたクラブで、セックスに興じてる集団を目の当たりにする。
光は異様な光景を前になんとも言えない衝動に駆られて行く・・・
セックスがドラッグのように取り締まられるifの世界。
本来なら有り余る程の性欲を押し殺されてしまった若い世代。
セックスという甘い果実に足を踏み入れてしまうのか?
エロくて笑える近未来SFは必見!
「アカイリンゴ」1話 違法セックスのネタバレ
TVでは有名人が性行為等取締法違反の容疑で逮捕されたニュースが流れ呆れ気味に見聞きする家族。
10年以上にわたり違法にセックスしていたと、まるで違法ドラッグの様に扱われている。
そう、この国ではセックスは禁止だ。
ニュースを見ながら犬田光はいい年してセックスに手を出すなんてバカだとつぶやく。
次のニュースでは人気女優ウチュラこと宇宙美空のインタビューが流れる。
光は彼女のファン。
異性との距離はドラマを見るくらいがちょうどよいと思いつつ、ウチュラが出るドラマを予約する。
それを見ていた母親は光にセックスだけはダメだと念を押す。
光は当然のことを言うなと呆れ気味にセックスに手を出すのは人間を辞めたバカだと言い切った。
母親は念のため光が予約したドラマを消去しつつ、夫に光がウチュラの写真集も持っていることを伝え、捨てたほうが良いか相談する。
夫は犯罪ではないと光を庇うと、母親はセトリの幹部のあなたが言うセリフなのと憤慨した。
性行為等取締法(セトリ)は今から15年前に制定された。
いつの頃からか、男性器を女性器に挿入することは不平等であるという考えがエスカレートし、法整備が行われた結果、性行為自体が全面禁止となった。
光は通学のバスでタブレットで記事を読んでいると、幼馴染の水瀬優にうんこマンと呼び掛けられる。
水瀬優とは家が隣で保育園から高校の現在まで同じ学校という間柄だった。
子供の頃に水瀬の家でウンコを漏らしたのが原因でうんこマンとからかわれている。
水瀬は不意に光のタブレットを取り上げて内容を見てセックス?!と声を出す。
光は公共の場でそんなこと言ったら捕まると水瀬に注意すると、見ていたのが悪いと逆切れされる。
変な空気のまま学校に着いた二人。
水瀬は光にスカイプ勉強会の確認をとる。
水瀬と光はスカイプを使って週に一度勉強している。
学年トップの光にとって2位の水瀬を良きパートナーでもある。
将来、彼女と人工授精で子供をもうけるのも悪くないとも思った。
休み時間に屋上で悪友の志場と会った。
VRを見ている志場に平成の負の遺産で遊んでとバカにする光。
志場は直ぐに批判する癖を指摘されてとりあえず謝る光。
志場は成績は下から数えたほうが早いアホの部類だが、性格は良く光の数少ない友人の一人だった。
突然、志場は彼女とついにヤッたと光につぶやく。
光はまさかと顔色を変えて驚くと、志場はキスだと教えた。
光はキスをした志場を心配していると、志場の彼女、奈々やってきて光の前で濃厚なキスを始めた。
光はキスをまじかで見て赤面しつつ、法律では禁止されていないが校則違反だと指摘する。
さらに、キスはセックスへのゲートウェイ行為だと批判した。
志場はセトリを目指すのはいいが、やったこともないことを批判するなと言った。
光は痛い所を突かれ何も言えない。
すると、志場が放課後に楽しい所に行かないかと光を誘った。
志場はどうせ犬田は来ないと予想され、奈々は知らないものを直ぐに否定するのはビビッてるからだと言われた光は、ムキになって誘いに乗った。
放課後、志場に連れられて丸山町にある怪しげな建物につく。
強面の男と親しげに話す志場。
暗い階段を降りていき扉を開けると、クラブ風の薄暗いホールで爆音の中踊る男女。
さらには、そこら中でカップルがキスしているのに目が点になる光。
キスにあっけに取られていると志場たちとはぐれてしまう。
人にぶつかり転んでしまった光を心配してしゃがみ込む女性。
光はその女性に見覚えがあった。
女性は宇宙美空だった。
ウチュラに手を差し伸べられたが、ファンだからここで手をつなぐのは違うと自ら立ち上がる光。
ウチュラはそう、とほほ笑み去っていった。
ウチュラの後姿を見送りつつ、我に返りあたりを見回すと遠くに志場の姿が見えて後を追っていく。
追っていった先にあった大きな扉を開けると、たくさんのカップルが思い思いの体位でセックスしている異様な光景が光の目に飛び込んだ。
異様すぎる光景の中でウチュラの股間に手を伸ばす外国人の姿が映る。
一方、スカイプ勉強会の約束をしていた水瀬は、時間になっても応答がない犬田にやきもきしていた。
光はウチュラに手を出している男に向かい手を放せと立ち向かっていた。
周囲ではボクシング世界チャンピオンのJ・ゴメスJrに逆らっているヤツがいるとざわめきだす。
ゴメスは睡眠とセックスを邪魔されるのが一番嫌いだと目の色を変えた。
「アカイリンゴ」1話感想
セックスが違法の世界。
生まれた時からセックスが悪いことだったらどうなるのか。
めちゃくちゃ気になります。
ウチュラといい水瀬といい登場する女性がカワイイですね。
時事ネタも盛り込んであり笑えます。
主人公の親がセトリだから、より一層セックスは悪だと思っている。
ウチュラのファンでもあり、異性に興味はある。
本能的にセックスを求めだしてしまいそうです。
抑え込まれていた欲求が暴走するのでしょうか?
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